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お店で見るマスク

 未曾有の感染症危機のなかで、不安な毎日を送られている方も多いのではないでしょうか。デマを含んだ多くの情報に翻弄される日々は、感染をまぬがれてはいても気が滅入ると思います。

 また、ご本人、ご家族やご友人が感染してしまった方は、心配が尽きないことでしょう。一日でも早い回復をお祈りするとともに、事態が早く鎮静化することを望んでやみません。これは、そんな事態になるずいぶん前のこと。とある小売店さんで、新しく系列店がオープンしたときの話です。

 オープン当日、店舗にお祝いもかねてお邪魔しました。ふとお店に目を移すと、全員がマスクを着用しています。「それが当たり前」と思った方も多いことでしょうが、かつての「お客さま商売でマスク着用は失礼にあたる」という時代を経験していると、なんとも不思議な感覚になりました。自身もお客さまへご訪問した際、「花粉症のため、マスク着用で失礼します」とお断わりをする前に、「客先でマスクしているなんて、失礼なやつだ」とお叱りを受けることもあったからです。

 ある会社の社長に、その話をさせていただく機会がありました。「お客さま商売もかねての儀礼を変えていかなければならない。入り口にアルコール消毒を置いて、接客はマスク着用。失礼と感じられる方はさておき、多くのお客さまに、この店は衛生面に気遣っていて安全だと思って利用していただくことがいちばんです」とお伝えしたのです。

 のちに、多くの飲食店や小売施設で、同様に除菌やマスクが当たり前となっていきました。

 新型コロナウイルスが猛威を振るっています。しかし、日本が他国に比べて感染者が少ない傾向にあるのは、「日本人的な思いやりにもとづいた行動が理由なのではないか」と、その日のことを思いだしました。まだまだ予断のならない状況ではありますが、自分だけはだいじょうぶと過信せず、「媒介となってしまう可能性」を根底に行動していきたいと思います。


(愛知県・営業職20年・宇代仁保)


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