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  • グッドニュース新聞編集部

こだわり店主

 京都三条大橋の近くに、「三条珈琲店」があります。カウンター数席だけの、どこか昭和の匂いがする小さな珈琲店です。

 ここでは三種類の豆をベースにした、挽きたての珈琲が楽しめます。客からの要望に応えて、店主がお好みでブレンドしてくれるのです。

 そのほか、店主の手づくりチョコレートや、粗挽きコーヒーの粉をふりかけたアイスクリームなども美味しくいただけます。なかでも、客の目の前でつくってくれるコーヒーゼリーは絶品です。

 手づくりにこだわっているのは、無愛想に見えるこの店主。客があまりに多いと不機嫌になるらしいのですが、「お客さんが美味しいと言ってくれることがよろこびなんですよ」と笑った顔は、プロの顔でした。

 話は飛んで、三重県の菰野(こもの)町に、「まるやま」という蕎麦屋があります。幹線道路から少し入ったところにある店です。

 しかし、案内板はどこにも見当たらず、知らないと通りすぎてしまいます。ほぼ十割に近い、店主こだわりの蕎麦は絶品。ここには、天ぷらやご飯ものはありません。

「天ぷらは蕎麦の風味を消すから」

 おなじ意味合いで、ワサビも一滴、涙粒ほどしか出てきません。ここでは、季節ごとに趣向を凝らした蕎麦を出してくれますが、それでも、「俺はこういうのはきらいなんだ。蕎麦はシンプルがいちばん」と無愛想な顔がほっこり。ここにもプロの顔がありました。


(三重県・東員町長・水谷俊郎・68歳)


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