
グッドニュース新聞編集部
どうしたら勉強できるようになりますか?
どうしたら勉強できるようになりますか?
よくこういったご質問をいただくことがあります。そんなときに私がお答えするのは、「先生を好きになること」です。子どもにかぎらず、人は自分の好きな人の話は素直に聞
きませんか? 逆に、きらいな人の話は……。
先生を好きになると、自然と授業を真剣に聞くようになり、真剣に聞いた授業の内容は頭に残る。おのずと成績も上がる。と、こういった寸法です。簡単なようですが、実はこれにはひとつ大切なポイントがあります。それは、日々の家庭での会話です。
良くも悪くも、まわりの影響を受けやすいのが子どもです。もし、保護者の方が担任や学校への不安を口にしていたら? その逆に感謝を口にしていたら?
ウソをついてまで褒める必要はありませんが、まずは保護者の方が、良い面に目を向けてみてほしいと思います。家庭も、学校も、職場も、人間関係がすべてです。子どもが担任や友だちを好きになる手伝いをしてあげてほしいのです。
こんな話をすると、「洗脳じゃないか?」と言う方もいます。大人の役割とは、子どもを後ろから光で照らすことだと思っています。光の照らし方で、子どもの前に広がる世界の印象を変えることができてしまう。だからこそ、背中を押しても、押しつけずに、決断の機会を与える光であることを戒めます。人の良いところを照らすのか、それとも人の悪いところを照らすのか。
もちろん、先生と子どもも人間どうしですから、相性が合わない場合もあります。そんなときには、教務主任や教頭先生を頼ってみてください。勉強にかぎらず、たくさんの好きをつくると子どもはぐんぐん進んでいくものです。
(絶好調な校長・60歳)