検索
  • グッドニュース新聞編集部

やさしさはときに姿を変えて

 土曜日の繁華街に出たときのこと。休日で人通りも多く、道も比較的混み合っていました。そんななか信号待ちをしていると、隣に高校生ぐらいのカップルがやってきました。

 青信号になったときに、彼氏が急に辺りに響く大きな声で、「信号が青になったぞ! 渡るぞ!」と横断歩道を早足で歩きだしました。

 隣にいた彼女も、「急に大声出してナニ? どうしたの?」と言いながら後についていきます。周りにいた人たちは、急な大声に少し戸惑っていましたが、われに返り、足早に横断歩道を渡りはじめたとき、彼の意図に気づきました。

 信号待ちをしていた人のなかに、白杖を持った、視覚障害と思わしき方がいらっしゃったのです。きっと彼は彼女に伝えたのではなく、その方に伝わるように大きな声を出したのでしょう。

 その意図に気づいた数人の方がお手伝いをして、その方も無事に渡り終えることができました。目的地まで案内してくれる方もいらっしゃったようです。

 彼はきっと、なんとなく恥ずかしいけれど、何かできることはないかと考えたのでしょう。そして勇気を奮い起こし、声を出した。その行動のおかげで周りが気づき、手を差し伸べることができたのです。

 しかし、あの場で大声を出すのもけっこう勇気がいるよなぁ。と、若さゆえの行動力をうらやましくも微笑ましく感じた出来事でした。   


(愛知県・会社員・粂野徳明・42歳)


#粂野徳明

#創刊準備第3号

#助け合い

4回の閲覧0件のコメント

最新記事

すべて表示

本にふれる機会を

いつもご愛読、ご寄稿のほど、誠にありがとうございます。『グッドニュース新聞』事務局員のHです。 本紙発行元のフローラル出版と同グループ内に、BRCという会社があります。常日頃は、おもに本屋さんが取引先の会社なので、業界の方でもないかぎり、名前すらご存じないに違いありません。その会社のメンバーのひとりM君が、ある日、ある思いに至りました。 新型コロナウイルス騒動で人々の気持ちがふさぎがちな、そんない

最後の授業

新型コロナウイルスの影響で、みなさんの社会生活にも、甚大な影響が出ていることかと思います。 私は校長となってこれまで、卒業式を翌日に控えた六年生に向けて、体育館で最後の授業をしてきました。 「――みなさん、明日はいよいよ卒業式です。育ててくださった方々への感謝の気持ちを込めて、明日は素敵な卒業式にしましょうね。 さて、みなさんの将来の夢はなんでしょう? 実は、夢は大きければ大きいほど叶いやすい、と

  • Facebookの社会的なアイコン
  • LINE_APP
  • Twitterの社会のアイコン
logo_mini.jpg

©2020 合同会社グッドニュース新聞社