- グッドニュース新聞編集部
アメリカ横断チャレンジ
これは20代半ばの友人が人生を見つめ直すためにアメリカ横断にチャレンジした時の話です。
ニューヨークからロサンゼルスまで(直線距離で約4000km)の長い道のりをおよそ10日間で移動する予定でスタートしたこのチャレンジは、前もって道中の宿や移動手段の予約はまったく入れなかったそうです。
魂込めて意気込んだ旅の開始早々、彼はものの見事にぼったくりタクシーに捕まりました。それは空港からほんの少しの距離を移動しただけ。彼は日本から持ってきた有り金1500ドルの内、およそ800ドルをチャレンジ初日のそれも最初の移動で失いました。
その後の旅は本当に辛かったと彼は語ってくれました。中でもとても楽しみにしていた人生初のタイムズスクエアに行っても、まったくテンションが上がらなかったそうです。
しかし、そんな彼にも最後の最後で幸運が降ってきました。
それは旅の最終地点ロサンゼルスでのこと。最後の宿泊先として、近くのゲストハウスを探していた彼はなんとかその日の宿を確保することができました。そこのゲストハウスには、ちょうど同じタイミングで40代半ばの女性が一人宿泊していたのですが、なんとその方はロサンゼルスでは有名な地元企業の社長さんだったそうです。
彼は女性と話すうちにとても仲良くなり、ロサンゼルスでも最終日には、彼女にいろいろなところへ案内してもらったそうです。
帰国した今もなお、その女性とは連絡を取り合っているそうで、近々、彼女が来日するときには、アメリカを案内してくれたお礼に今度は彼が日本を案内する約束をしているのだとか。
彼は今回の旅で非常に大きな経験をしたと今でも熱く語ってくれます。そして現在は、外国人向けの観光サービスビジネスを始めようと頑張っています。「人生を変える出来事」って、本当にいつ、どこで訪れるかわからないものですね。
(東京都・隣のマイケルさん・個人事業主)