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  • グッドニュース新聞編集部

コロナ禍でスポーツの初心を思う

最終更新: 5月30日

 今、コロナ禍が、スポーツ環境に大きな影響を及ぼしている。

 東京オリンピック・パラリンピックの延期、インターハイ(全国高等学校総合体育大会)や夏の甲子園(全国高等学校野球選手権大会)の中止など、長い歴史のある大会さえも、開催できない状況となっている。

 とくにこのコロナ禍の中で引退を迎える選手などは、さぞつらい思いでいることだろう。

 私が6年前、アメリカのアトランタで行われた交流大会でエールを送った東員町の学童軟式野球チームの子どもたちもまた、高校3年生の大切な時期をコロナ禍の中で過ごすことになってしまった。

 大会は、いなべ市に工場をもつ株式会社きもとが主催したもので、この5泊7日での貴重なアメリカへの遠征試合は、選手、指導者、保護者にとってかけがえのない、素晴らしい経験となった。

 そうしてたくましく成長してきた彼らが今、闘っている相手は、ライバル校ではなく新型コロナウイルスなのである。

 きっと悔しいに違いない。しかし、このコロナ禍を、彼らにはひとつのチャンスでもあると受け止めてほしい。

 確かに、本来であれば高校生活最後の年をスポーツに捧げ、燃え尽きたかったかもしれない。だが、燃え尽きてしまうまでに、知らず知らずのうちに大切な身体に故障が発生していることもある。スポーツに打ち込むというのは美しいことだが、そうした危険と常に隣り合わせでもあるのだということを、若い彼らはほとんど自覚していない。

 昨年、ドラフト1位で千葉ロッテマリーンズに入団となった佐々木朗希(ろうき)投手は、高校の県大会決勝で、「故障回避のため」という監督の判断で登板しなかった。結果チームは敗退し、甲子園出場もかなわず、多くの批判が寄せられたが、選手の将来を考慮した決断を評価する声も少なくなかった。

 そうして考えてみると、このコロナ禍にあって、ほとんどの選手たちが昨年の佐々木投手と同じ状況を経験しているとも捉えることができる。

 コロナ禍から「ウィズコロナ」へと意識を変えていく中で、そんなふうに前向きな捉え方をしてみるのもひとつなのではないだろうか。

 本来、スポーツとは健康の増進のために行うものなのだ。このコロナ禍の中で、私はなんだか初心にかえることができたような気がしている。


(三重県・公務員・ファーストベースマン・57歳)


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