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マシュマロ実験

 幼児教育の世界では非常に有名な研究がある。

 コロンビア大学の心理学者であるミッシェル教授が、4歳の保育園児を対象に行った「自制心」の実験である。

 子どもに、マシュマロを差し出し、次に、「いつ食べてもいいけれども、大人が部屋に戻って来るまで我慢できれば、マシュマロは2つ食べられる」とだけ伝えて部屋を退出する。部屋を出て15分後、大人が戻ってくる。その結果、186人のうち約3分の1の子は我慢してマシュマロを2つ手に入れた。

 その後、彼らの人生を追跡調査した(ここにアメリカの凄さがある)。彼らが高校生になった時、かなりの差が出ていた。学力、リーダーシップ、社会性等、マシュマロを我慢できた子は圧倒的に力をつけていた。

 ダニエル・ゴールマンという心理学者がいる。心の知能指数(EQ)を提唱している学者であるが、彼は、「もうそろそろ、人間の能力を IQで測るものから別の尺度で考える必要性がある」と警鐘を鳴らしている。

 また、21世紀を生き抜く力は「自制心と共感力」であるとも言っている。

 児童虐待のニュースを聞くたびに、現代の大人が身につけなければならない能力であると実感する。われわれには、自分の行動を自制し、相手の心と共感する想像力がどうしても必要である。


(東員町・畑友の夫・65歳)


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