
グッドニュース新聞編集部
三条で見つけたひととき
先日、京都の三条にある、こだわりの喫茶店を訪れる機会がありました。
いただいた珈琲(コーヒー)はどれも香り高く、非常に美味しかったのですが、中でもアイスについては、淹れたての珈琲をお手製の冷却機で一気に冷やすことで、酸化することもなく、ふだん飲むものとは香りや味がまったく違いました。
本格的な珈琲愛好家からは、「アイスなんて……」と思われてしまうかもしれませんが、そんな方にこそ、ぜひとも一度、体験してほしい一杯でした。
このお店でひときわ目を引かれたのが、写真にもある挑発的な看板。
「美味しくなければ、お支払いは不要です」
かなりの自信がなければ言えないことですが、「特に、その場で作る珈琲ジュレ」とあるので、わくわくしながらお願いしてみたら……これが本当に美味しい!
その素晴らしさを伝える文才を持ち合わせていないのが悔やまれますが、間違いなく人生で一番の味でした!
目の前で作られるエンターテイメント性だけでなく、味や香りはもちろん口溶けも含めて、今まで食べてきた珈琲ゼリーの概念が覆される体験でした。
店主のお話を伺うと、ご本人は喫茶店でスイーツの類は一切頼まれないのだそう。
「だからこそ、この値段でもいいのか、頼む価値があるのか、と考えてしまう」
あえて値段は伏せますが、以前は珈琲とセットでコンビニスナック並みの価格で提供していた時期もあったとのこと。
スイーツ頼まない系店主が提供するスイーツに、自分が甘いものが苦手なことも忘れ、すっかり癒されてしまったひとときでした。
(愛知県・会社員・本の虫干・40歳)

