
グッドニュース新聞編集部
不妊治療に悩む方々のコミュニティ『にじいろマリン』
私は、不妊治療のすえ子どもを授かったという経験を生かし、三重県の四日市で『にじいろマリン』というコミュニティをつくりました。4月からイベントなどを開催しようと思っていた矢先、コロナ感染症での自粛に入ることとなり、イベントはすべて中止させていただきました。
当面は、マルシェといった人の集まるイベントは控えるなど、規模を抑えた動きになりそうですが、そんななかでも、できることに少しずつ取り組んでいます。まずは、生まれ育ってきた四日市の方々や、近隣コミュニティとつながりを持ちながら、子育て世代のご家族が地域とむすびつき、その土地の生活を楽しめるようにと活動中です。
私たちが目指しているのは、五感を生き生きとさせながら暮らせる環境づくりです。
物事の捉え方次第で、生活は豊かなものになっていきます。ですから、まずは「Happyマインド」な思考をつくっていこうと考えています。
活動していくなかで、何よりその「Happyマインド」を手わたししたいのは、不妊治療に関わってきた方々です。不妊治療を終えて、いま子育てをされている方。不妊治療をいまがんばっている方。そういう方々が抱えている不安や想いを話せる「場所」さえあれば、きっとご自分の経験を認められるようになります。そうなれば、いまよりもっと豊かな思考になっていくはずです。
これまで「自分なんて……」とつい思いがちなママさんに、多く出会ってきました。治療をしてきたママさんたちの心にいまだ残る、吐きだせない気持ち――。子育てしているいまも話しながら泣いてしまう方や、生まれてきている子どもですら幻に見えてしまう方。あのつらい経験は、何年たってもなかなか癒(い)えることはありません。だからこそ、おなじ悩みを共有するみんなと話し合い、「思いやり・絆・反応の連鎖」を巻き起こしたいのです。
私たち『にじいろマリン』に、日々悩んでいる方々のサポートをさせてください。そして、ご一緒にチャレンジしていきましょう。胸のうちに秘めてきた心の声を解き放つことで、これまで抱えてきたストレスが、素晴らしいエネルギーへと変わることを願っています。
(三重県・クラフトセラピスト・Kaorin・44歳)
