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  • グッドニュース新聞編集部

不思議なご縁

 新型コロナウイルスの対応により、私の居住地域の学校は休校となりました。お子さまがおられるご家庭では、突然の休校の対応に悩まれたのではないでしょうか。わが家では私が産休中のため、対応することができたのは幸いでした。それでも、元気盛りの娘をいつまでも家に閉じ込めておくことはむずかしく、親子でストレスを感じはじめていました。

 ある晴れた日のあたたかい午後。もう限界とばかりに親子で連れ立ち、近所の公園に出かけました。公園には、娘と同じように、持て余した体力を発散させようと大勢の子どもたちが――。娘は、すぐに友だちを見つけては鬼ごっこをはじめ、全力で走りまわっていました。

 まだ歩きはじめたばかりの息子は目が離せないため、そばで見守っていると、ひとりの男の子によたよたと近づき、抱っこしてくれと言わんばかりに、両手を突き上げたのです。

 えっ? 唐突な息子の行動に、相手の男の子と目を合わせて思わず笑ってしまいました。けれども、それをきっかけに、男の子は息子の遊び相手になってくれたのです。同年代の友だちの輪から抜け、ボールを転がしたり、葉っぱで興味を引いたり。息子はまだまだ言葉もわかりませんし、意思疎通もままなりませんが、一時間以上も飽きずにつき合ってくれました。

 やがて陽も傾き、そろそろ帰ろうかと、友たちと遊んでいた娘を呼び戻したときです。息子と遊んでくれていた男の子が、「サクラちゃん!」と娘の名前を呼びかけたのです。どうやら娘と学年は違うものの、学校で面識があったようでした。

 すると、再び男の子から衝撃の発言が! 「実は僕もサクラなんです!」。偶然にも娘と同じ名前でした。もちろん、そんなことは知る由もない息子ですが、何か感じるものがあったのでしょうか。

 桜の季節に息子が導いた不思議な縁。ささくれ立ちはじめていた心をフッと軽くしてくれた出来事でした。


(愛知県・あさくらさん・もうすぐ復職・39歳)


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