
グッドニュース新聞編集部
可愛い子には旅をさせよ
ミャンマーに赴任して9か月――。年末年始は、長崎でひとり暮らしをさせている高校2
年生の息子が会いに来てくれた。
ちょうど、ビザランでタイに行くついでがあり、そこで待ち合わせすることになった。息子は、便の都合で前々日から福岡のホテルに一泊。前日にひとりでタイのバンコクに入国したが、物怖じすることなくだれにでも積極的に英語で話しかけるので、ある意味、心配はしていなかった。そのようにして、夏に帰国して以来、ようやく息子と再会することができた。
夏の帰国時は、わずか3日間のみの滞在で、しかもその間、ほぼ掃除に明け暮れていたのだが、今回は11日間一緒。相変わらずの息子の早口トークに、たくさん笑って、久しぶりに楽しかった。
途中、タクシーにスマホを忘れ、通行人に借りたスマホでタクシーに電話して、危機一髪でバスに間に合ったことや、飛行機で隣に座っていた日本人と同じホテルだったこと、バンコクで迷い込んだ地下道で、日本寿司屋を見つけたことなど、さまざまな幸運がかさなったようだ。ミャンマー滞在中もいろいろな方に街を案内していただき、ご馳走していただき、プレゼントをいただきと幸運に恵まれ、その後、ひとりで帰国する道中もラッキーがたくさん続いたとか。
この旅で、彼はきっと大きな自信を手にしたことだろう。
経済、発展、人権、平和についても刺激を受けたらしい。そして何よりも、必然的な『出会い』の意味を深く知ったのではないかと思う。
(長崎県・会社員・midd・50歳)

