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  • グッドニュース新聞編集部

失いたくないもの

「いま、あなたがこれだけは失いたくないものはなんですか?」

 あなたは、こう聞かれて何が思い浮かびますか? これは僕が講演会で、参加者の皆さんにする質問です。どの会場でも返ってくる答えとして多いのは、「命」「健康」「家族」「親」「子ども」「友だち」「好きなことをする時間」「お金」などです。大学生のカップルが参加してくれたときには、その彼女は、「人を好きだと思うこの気持ち」と答えてくれました。そんな素敵な返答に出会える質問です。

 あるとき、親につれられて講演会に参加した小学1年生の女の子がいました。いつもの質問をしたとき、その子は、会場の中で一番に手を挙げてくれました。

 女の子の答えは、「幸せ」でした。

 会場から感嘆の声がもれました。おわかりでしょうか? 幸せだけは失くしたくないということは、もうすでに持っているということなのです。

 つまり小学1年生の彼女は、自らが幸せだということを自覚しているのです。それを笑顔で、会場にいた大人たちに見せてくれたのです。

「これだけは失くしたくないものはなんですか?」

 そう言われて、あなたは何が思い浮かびましたか? 失くしたくない、一番大切なものを持っているあなたは、もうすでに幸せなのです。それなのに幸せであることを忘れ、わざわざ自分が持たないもの、足りないものにばかり目を向けて、勝手に不幸せを味わってはいませんか。そんな大切なことを、彼女は大きなメッセージとして気づかせてくれました。 

 もしも、いま、「これだけは失いたくないものはなんですか?」と聞かれたなら、「『幸せ』と答えてくれた女の子の姿」と答えます。子どもたちがいま幸せに生きている姿こそ、未来にずっと残したい、失いたくない宝物です。 


(滋賀県・講演家、作家・フカキヨ・44歳)


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