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  • グッドニュース新聞編集部

宝物はいつもすぐそばに

 私の父はどこにでもいる、ごく普通のサラリーマンです。突出した経歴がとくにあるわけでもなく、特別な能力があるわけでもありません。

 そんな父ですが、2019年1月1日に誕生日を迎え、無事に還暦を迎えました。

 私を含め、他の家族5人は、還暦を祝うために前々からサプライズ旅行、サプライズプレゼントを計画していました。宿はなかなか豪勢な老舗旅館を予約。プレゼントはそれぞれ一つずつ赤色の何か身につけるものを手配。それらをすべて身につけたとき、全身が真っ赤になるというサプライズプレゼントを考え、おのおのがプレゼントしました。

 迎えた2019年の年始。旅行当日に父親にプレゼントをみんなで渡したところ、なんとここで父親は、予想外の行動に出のです。プレゼントを受けとるや否や、おもむろにスマホを取りだし、ネットでなにやら検索しはじめ、その場でボソッとこう口にしました。

「今月のラッキーカラー…青なんだけど」

 そのあとは、どのくらい笑ったか覚えていないほど全員で笑い転げました。父親の目には、薄っすらと光るものがあったようにも見えました、が、それは定かではなく、またあったとしても、それがうれしくてなのか、おかしくてなのか、それもまた定かではありません。

 ただ私は、なぜかはわかりませんが、この人が父親で良かったと心から思いました。普段は住むところも違うし、なかなか話す機会もなくなりました。なので、考えることは少なかったのですが、こうやって同じ空間で笑い合っていると、「家族」というものをあらためて感じることができました。

 成功? 失敗?――に終わった今回の旅行ですが、私にとっては身近だからこそ普段は見えない、光り輝く宝物に気づくことができました。そんなとても貴重な家族旅行となりました。


(東京都・会社員・尾崎枕・30歳)


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