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  • グッドニュース新聞編集部

心温まるハロウィーン

 ハロウィーンに対する私のイメージはあまり良いものではなかった。

 日本の高校生がアメリカに留学中、ハロウィーンパーティーで訪問する家を間違えて別の家の敷地内に入ってしまい、結果として銃殺されるという事件を思い出すからである。命を守るための銃が命を奪う皮肉。楽しいはずのハロウィーンが一夜にして悲劇である。

 一方、日本はどうか。昨年10 月のハロウィーンで飲酒によるトラブルが相次いだことを受け、東京・渋谷センター街などの路上で、ハロウィーン前後の期間の飲酒を禁止する条例が、渋谷区議会で可決・成立した。条例では、ハロウィーンの当日と翌日、直前の週末などの期間に限り、渋谷駅周辺の路上や公園などでの飲酒を禁止する。

 いったい誰のための、なんのためのハロウィーンなのだろうか。

 そんな中、ある男の子の存在が、私のハロウィーンに対する見方をがらりと変えた。

 ハロウィーン当日、駅の階段を下りると仮装した小さな男の子がジブリ映画に出てくるキャラクターに扮して向こうからやってきた。「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ!」をイメージしていたが、私の予想を裏切った。男の子は私にラムネを差し出したのである。私にラムネを受け取ってもらえた男の子は、なんとも言えない良い笑顔だった。

 温かい心になった私は、近くのコンビニでお菓子を手に入れ、その男の子のもとへ戻り、お返しをすることができた。

 その男の子からお菓子をもらったのだろう。見ると私以外にも女性が一人、男の子にお菓子を渡していた。

 与える喜びと受け取る喜び。ハロウィーンに対する私の見方を、男の子が変えてくれた出来事であった。


(神奈川県・公務員・マサル・36歳)


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