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  • グッドニュース新聞編集部

心配ごとは手放そう!

 学校に子どもたちの元気な声が戻りつつあります。一刻も早く日常を取り戻して、楽しい学校生活を送ってほしいと切に願います。

 それにしても3月からのこの事態を、だれが予想できたでしょうか?

 あるベテランの先生からこんな話を伺いました。

「実は、3学期のはじめからイヤな予感がしたので、2月末で教科書をすべて終わらせました」

 この先生の先見性や危機察知能力には、大変驚かされました。

 心配ごとには、得体の知れない「不安」と、実体のあるものに抱く「恐れ」の二つがあると私は考えます。彼は、イヤな予感を「不安」で終わらせることなく、「恐れ」として捉えたことで、正しく迅速に対応できたのではないでしょうか。

「不安」はつかみどころのないものですから、対策のとりようがありません。ですから、そのような情動に対しては、心を奪われるのではなく、笑い飛ばしてしまうのがいちばんの対処法です。ちなみに、『心配ごとの9割は起こらない』(枡野俊明 著・三笠書房)というタイトルの本もあるようです。

 それに対して「恐れ」は、状況を踏まえたさまざまな対応策を準備することができるのではないでしょうか。対応策を決めたら、その「恐れ」は、いつまでも心に留めおく必要はありません。

 心から解放して手放してしまいましょう。

 ここで表現した「手放す」とは、無理矢理忘れることとは少し違います。無理矢理忘れようと意識して、かえってそれを引き寄せてしまうような経験があったりしませんか。

 忘れようとするのではなく、少し距離を置くぐらいの気持ちで手を放してしまうのが、感覚的にはいいのではないかと思います。

 最後に、みなさんご存じの一休和尚の遺言をご紹介したいと思います。

「だいじょうぶ。心配するな。なんとかなる」

 世の中を楽観視したようにも感じられる言葉ですが、このような視点も、いまの世の中には必要なのかもしれません。


(元絶好調な校長・鬼頭昌也・60歳)


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