- グッドニュース新聞編集部
明るい未来へ
私は今年、大学をやめました。
理由のひとつは経済的なものです。家庭の事情で、バイトをしながら大学に通い、家賃や生活費すべてを自分で払っていました。そんな生活が二年続き、これ以上は無理だと思ってしまったのです。
もうひとつの理由は、働きたい場所が見つかったからです。二年生の秋頃、いま働いている会社の社長さんと出会い、そこでアルバイトとして働かせてもらうことになったのです。学業の合間のわずかな時間でしたが、並行して働くうちに、大学の授業よりも仕事を優先したいと思うようになり、退学を決断しました。そのとき、まわりからは、「もったいない」
「何かやりたいことが決まったの?」と言われました。私はその問いに100%の回答を返せたわけではありません。
でも、もったいないかと言われれば、私はそうは思いませんでした。もったいないかどうかは、自分の行動によるからです。ただ卒業を待つ二年よりも、いろんなことを経験して学ぶ二年のほうが、確実に成長できるし、私はそんな生き方がしたいと思いました。何かやりたいことが決まったかと言われれば、まだわからないというのが事実です。それでも、自分のやりたいことを探し、行動することをサポートしてくれる会社だったからこそ、この決断ができたのだと思います。
こうして私は大学をやめましたが、今後ひとつの課題を設定しています。それは、大学では学べないことを学び、経験し、自分の価値を上げていくことです。大学をやめるという、まわりの人がなかなか体験できないことをしたのなら、それがマイナスではなく、プラスになるような行動をしていきたいと思います。きっと簡単なことではないし、困難もたくさんあるはずです。でも、自分の人生を素敵なものにするために、私は今日も前向きに生きていきたいと思います。
(東京都・社会人一年生・あすか・20歳)