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  • グッドニュース新聞編集部

次の世代の子どもたちに誇りを持って遺せる持続可能な社会へ(9)

『ハコネエコビレッジ』の「村人会議」(前号参照)から数か月後。農業担当の当時の日記から、自然農を進めていくなかでの苦労を、かいつまんでご紹介します。一進一退、七転八倒している様子をお楽しみください。

「11月。雨上がりの農作業。有機農では鉢で苗を育ててから植えかえ、自然農では種を直蒔きしています。やはり苗を植えたほうが成長は早いですが、自然農を楽しみたいと思います。

 さて、畑に出てみると……どうやら招かれざるお客さまがいらっしゃった模様。葉物野菜を筆頭に、被害は全体におよんでいます。じゃがいもはデジマとアンデスという品種を植えていたのですが、こちらは成長の遅いアンデスがお好みだったようで……ほとんどが掘り起こされていました。

 獣対策として人毛を設置していたのですが、あまり効果はない様子。竹鳴子も設置してみるか……」

「12月。ずいぶんと寒くなった。風も強く体感温度はかなり低い。しかし、まだ霜は降りていないようで、じゃがいもは青々としている。2週間前に蒔いていた小麦は、無事、芽が吹いている! ヨシヨシ!

 耕してないところに実験的に蒔いたものは、発芽ナシ。うむ、経験としては収穫アリだな。霜が降りてしまう前に収穫のスケジュールを立てておかないと。

 またまたお客さまがいらしている様子。竹鳴子や麻縄を追加しているが、効果が長続きしない。とりあえずネットを追加しておこう」

「(年が明けて)2月。久しぶりに畑にきてみると、そら豆に異変が! 葉が黒く変色してしまっています。何が起きているのか……アタフタ。早速、ネットで検索してみるが、いろいろな原因が考えられるようで初心者にはさっぱり。

 とはいえ、放置しておくわけにもいかない。カルシウム不足と目星をつけて、油かすと米ぬかを混ぜて与えておこう。解決してくれことを祈る!

 さて、本日のお客さまの様子はいかがか……村のあちこちが掘り返されている(笑)。それだけ食べるものがないということだよね。自然を間借りさせてもらっている私たちに、何かできることはないものか。

 どんぐりを山に植え、じゃがいももたくさん植え、収穫せずに残しておくなどして、うまく環境を整えて共存していく道を探りたい」


(東京都・一般社団法人楽読ジャパン代表理事/ハコネエコビレッジ村長・石井真・37歳)


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