
グッドニュース新聞編集部
毎日がスペシャル
竹内まりやさんの歌が昔から好きで、よく聴いていました。「マンハッタン・キス」「カムフラージュ」「シングル・アゲイン」「駅」――今でも口ずさむ歌たちです。彼女は40
代ごろから、ふとした日常をテーマに歌を作り始めたそうで、「日常こそがプレシャス」と感じるようになったのだとか。「毎日がスペシャル」や「すてきなホリデイ」といった歌は、そんな中で生まれたものだそうです。
グッドニュース新聞に投稿を始めてから、私も毎日の生活の中でグッドニュースを見つけようとする思考が自然に生まれるようになりました。通勤途中で会う中学生とのあいさつ。交差点で中学生を横断させようとして停車する車。その車に、感謝のお辞儀をする中学生。毎朝、子どもたちを守ってくれる安全ボランティアの人たち。毎日を善意の中で過ごしている子どもたちは幸せだな、と実感することが多々あります。
先日も、帰宅途中に出会った女子中学生の姿に感動しました。部活動を終えての帰り道、後輩の自転車が故障して動けなくなり、部のみんなで自転車を学校まで運んで行ったそうなのですが、私が出会ったのは、そのあと一人きりで残っていた女の子でした。彼女は、みんなが置いていった自転車が通行の邪魔になってはいけないと、たった一人で一生懸命、せっせと道路の端へ寄せていたのです。
なかなか気づけないだけで、私たちの周りには、彼女のようにちょっとした心配りをしてくれる人たちが大勢います。日常の中でそうした人たちの善意や思いやりを見つける努力を楽しみたいと、あらためて思いました。
(東員町・畑友の夫・65歳)
