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無限の色がつまったメダル

 3歳の息子が、運動会当日の1か月ほど前から、登園をひどく嫌がりはじめた。理由を聞くと、運動会の練習がイヤだからと訴えてきた。

「本当にイヤだったら無理して幼稚園に行かなくていいよ」とだけ言葉をかけるにとどめていると、次第に登園を拒む日が少なくなってきた。

 それとともに、「今日はかけっこの練習をしたよ。5番だった‼」と、練習の様子を報告してくれるようになった。

 何人で走ったうちの5番なのだろうと少々気にはなったものの、息子の変化に対して覚えるうれしさのほうが圧倒的に勝っていたので、それ以上は聞かなかった。

「全力を出すことが大事だよ。順位は後からついてくるから」とだけ彼に言葉をかけた。まるで自分に言い聞かせるかのように。

 迎えた運動会本番、スタートラインの位置につく息子。5人で走るようだ。意気揚々と今にも走りだしそうな構えをとる息子を目の当たりにした瞬間から、想像をはるかにしのぐ感動が胸を去来し、ゴールラインを通過するまで一瞬の出来事に感じられた。

 結果は5番。練習通り。息子よ、事実をありのままに伝えることもできるくらいに成長したんだね。その日、記念にもらって帰ってきたメダルを握りしめながら彼は眠りについた。1番はとれなかったけれど、彼にとっては何にも代えがたい無限の色がつまったメダルだ。なんて思ってしまう私は俗に言う「親バカ」だろうか。親バカ上等。感動をありがとう。


(栃木県・会社員・みきおパパ・31歳)


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