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  • グッドニュース新聞編集部

異国のライダーを偲ぶ

 世の理とはいえ、2019年も多くの惜しい方々がこの世を去られた。往年の名俳優やスポーツの大選手、年齢的にはまだまだこれからという若い方々もお亡くなりになられた。とても残念なことだが、ご冥福を祈るしかない。

 なかでもとりわけ強い衝撃を受けたのは、俳優ピーター・フォンダの訃報だ。ニュースを耳にしたとき、私の脳裏をよぎったのはご多分にもれず、映画『イージー・ライダー』で皮ジャンを羽織りチョッパーを駆る、あの姿だった。ステッペンウルフの『ボーン・トゥ・ビー・ワイルド』が頭のなかで鳴り響いた。

 デニス・ホッパーが監督・準主演を務め、ジャック・ニコルソンが脇をかためたこの作品が、世界中の若者たちに与えた影響は計り知れない。アメリカン・ニューシネマのなかでも燦然と輝く名作として、いまも映画ファンのあいだで愛されつづけている。

 主演のピーター・フォンダは、ジョン・フォード監督の傑作『荒野の決闘』でワイアット・アープを演じた名優ヘンリー・フォンダの実子にして(ちなみに、『イージー・ライダー』のなかのピーターの役名もワイアットだ)、名女優ジェーン・フォンダの弟でもある。

 アメリカン・ニューシネマの衰退とともに活躍の場は少なくなったが、バイプレーヤーとしての圧倒的な存在感は、最後まで失われることがなかった。

 かつてのヒーローが天に召され、幾星霜(いくせいそう)を越えたとしても、彼の遺した作品が色褪せることはないだろう。

                   

(埼玉県・管耕曽・57歳)


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