
グッドニュース新聞編集部
頼れる復旧作業員
更新日:2020年10月7日
台風15号は猛烈な勢力を保ったまま、未明に関東地方を直撃した。
私が住んでいる神奈川県横浜市でも堤防の倒壊、工事現場の足場の崩落、トンネル出口の土砂崩れなどが発生し、各地に大きな爪痕を残した。
4歳の息子が通う保育園でもプールのカバーが飛ばされ、園を囲っているフェンスが曲がるなどの被害を受けた。いつも遊んでいる保育園の隣にある公園の木はなぎ倒され、ブランコに覆いかぶさっていた。ブランコを支える鉄は木の重さで曲がっていた。子どもたちが遊んでいたらと思うとゾッとする。
それぞれの場所で復旧作業が進められていたが、先の公園でも小さな作業員二人による復旧作業が進められていた。いつも遊ぶ公園が、台風によって木の枝や葉が散乱し、とても遊べる状態ではない。そこで息子と友だちはホウキを片手に公園の復旧作業を始めた。彼らにとって公園はライフライン同然である。台風一過の青空の下、二人は楽しそうに掃除を行なっていた。
小さな作業員によるささやかな復旧作業であったが、着実に前に進む力強さと頼もしさを感じた。
(神奈川県・公務員・マサル・36歳)


